シダ植物調査報告 2004/10/28 15:00〜16:30

調査・報告者:村上健太郎(きしわだ自然資料館)

 
 特に新出種はありませんでした。

 遊歩道下に一株だけあるコハシゴシダは葉が枯れていましたが、冬季に落葉するのでしょうか?ハシゴシダは常緑なのですが、コハシゴシダは落葉するのかもしれません。それとも、単に枯れただけなのか?ミドリヒメワラビも葉がほとんど残っていませんでした。

 また、遊歩道下にだけ出現していたオオイタチシダが遊歩道の外でも生育しているのを確認しました。遊歩道脇のやや傾斜のある場所にベニシダとともに大きな株を作っています。

 6月の調査時に、流れの脇にある石に着生しているコケ上にいくつかの前葉体、幼体を確認していましたが、今回確認したところあまり成長していないようです。種が同定できるほどのものではイワヒメワラビがありますが、木道下のイワヒメワラビは枯れてしまったようなので、こちらで成長してくれるのではと期待しています。

 イノデ、オオイタチシダ、ベニシダ、トウゴクシダ、フモトシダ、ヤブソテツ、トラノオシダ、オクマワラビは胞子嚢群をつけているのを確認しました。