植物班2003年5月の調査報告

2003.5.17(土)晴れ 10:00〜12:00 気温21℃
調査者:北川、田端、長谷川、樋上、馬場玲子、馬場健、金井、橋本、牧野、
    松井、吉村(11人)
新出現種:トボシガラ(イネ科)Festuca extremiorientalis
     ヒゴクサ(カヤツリグサ科)Carex japonica

久々に草生い茂るいのちの森を見ました。イネ科植物が中心で若草色がきれい
でした。ミゾソバの池がちょっと広くなり整備されていましたが、田んぼを作
る予定だったとか(これは取りやめになりました)。この周りにコウガイゼキ
ショウを見つけましたがこれも久々です。まだはっきり同定できる状態ではあ
りませんでしたので今まで通りヒロハコウガイゼキショウにしておきました。
全体的には、昨年に比べ種数はあまり変わりませんが個々の量が多いです。木
本ではガマズミ、ヤマボウシ、エゴノキ、ノイバラ、スイカズラ、テイカカズ
ラが満開で回廊から見る景色は壮大でした。こんなにきれいに咲いているのを
見るのは初めてです。アズマシャクナゲとされていたシャクナゲはセイヨウシ
ャクナゲの園芸品であることが判明島し長年の疑問符に終止符が打たれました。
しかし木そのものは年々衰えていき今年は花が一箇所しか咲きませんでした。
希少種ウチワドコロは例年のところのほかにも一箇所出ていました。今年こそ
は刈り取らないよう印をつけたいと思います。調査の後宮本さんから除草に関
して相談がありました。植物班の意見は観察会の時に文章で出していましたし、
個人的にも何人かの人がに宮本さんと話していましたので過度の除草はしない
ことでは一致しています。今日のような状態では強いて除草するようなところ
はありませんが、これから背丈が伸びたり、優先的に増えたり、枯れて汚くな
った草はどうするなどの問題は、そのつど様子を見ながら手を加えると言うこ
とになりました。宮本さんはモニタリンググループの意見を聞きながら除草を
したいと言っておられます。ただ、このような方針で行くと、一般で言う雑草
だらけの庭になってしまいます。それを理解してもらうためには、それなりの
仕掛けと説明が要ります。とりあえず出来ることは16日村上さんが書いておら
れたように、木や、草に名前を付けその横に説明を付けることです。名札付け
は宮本さんが精力的的にしておられますので、その説明はモニタリンググルー
プがします。

京都ビオトープ研究会