3月のフロラ調査報告

調査日:2009年3月21日 晴れ 気温15℃(森の中)
参加者:北川、田端、長尾、中村、若松
新出種:オオバタネツケバナ(アブラナ科)
    ケテイカカズラ(キョウチクトウ科)
    モッコク…先月不名実生(調査入口の回廊近く)

オオバタネツケバナ(たぶん横大路の土の埋土種子から)はミゾソバ池
の近くで昨年から確認されていましたが、ぱっと見た目はオオバタネツ
ケバナですがはっきりした確証がなく様子を見ていました。タネツケバ
ナの特徴よりオオバの特徴(頂小葉が大きく目立つ)に近いという事
で中村さんと相談しオオバタネツケバナとしました。間違いないと思い
ます。長年、見ていますとみんな良く似てきて分からなくなります。

ケテイカカズラは朱雀の庭との境にある橋をよじのぼっていました。鳥
目の中村さんが見つけましたが、触らないと絶対気がつかなかったで
しょう。おそらく、開園当初からテイカズラとして植栽されたもので
す。テイカカズラとの区別点は葉裏に毛があり(触ればすぐ分かる)花
筒の細いところと膨らんだところが同長(テイカカズラは細いところが
長い)(岡山理科大学植物生態研究室ホームページ検索)だそうです。
私は全く知りませんでした。

先月、名前がわからなかった実生はモッコクと判明しました。

この日の陽気に誘われたのか、モチノキやヤマツツジの花が咲いていま
した。トウグミももう蕾でした。シロバナタンポポは増えていました
が、調度通り道にありましたので、観察会では踏まないよう印をつけて
おく方がいいかも知れません。



京都ビオトープ研究会