2003年第1回きのこ調査結果
3月29日(土),本日に2003年度第1回「いのちの森」,「糺の森」の
菌類調査を行いました.「糺の森」の調査地がブルドーザーで荒らされていたの
が残念でした.
A.2003年度第1回「糺の森」調査結果
午前10時00分から午前11時00分
参加者6名:岩瀬,大藪,三木,勝又,棟田,下野
調査内(番号,種名,個体数)
1.カラムラサキハツ,3,2.コゲホコリ,7
調査外
なし
B.2003年度第1回「いのちの森」調査結果
午後11時40分から午後1時10分
参加者6名:岩瀬,大藪,三木,勝又,棟田,下野
継続調査枯れ木から
コフキサルノコシカケ,ホウロクタケ,オシロイタケ属,シイタケ,ネンドタケ
その他の枯れ木から
コフキサルノコシカケ,ホウロクタケ,ニクウスバタケ,ハチノスタケ,カワ
ラタケ,ダイダイタケ,シイタケ,ニガクリタケ
地上生のきのこの種名と発生個体数(速報;ほぼ完成)
発生した地上生きのこの場所に番号を打ちました(3カ所).
なお,番号,種名,個体数,樹木番号の順です.
1.ヒメワカフサタケ,1,24北1m,2.ヒメワカフサタケ,2,3.コツバ
フウセンタケ?,1
初めて発生:コツバフウセンタケ?
同定
1.糺の森のホコリタケ属は予想通り,コゲホコリ(L.molle)でした.
成熟すると焦げ茶色で表皮があばた状にならないこと,胞子は球形で表面にト
ゲがあり,短柄を持つこと.しかし成熟するとその短柄がほぼ全部なくなります.
グレバは成熟すると褐色からオリーブ褐色.吉見先生の資料に基ずく.
2.いのちの森のアセタケ属としたものはフウセンタケ属のきのこです.
コツバフウセンタケそのものか,これの近縁種です.
胞子の大きさ形が一致.子実体をよく観察すると,柄の下部に不完全なササク
レがありました.カサは多分乾燥のためにアセタケのようになったと思われます.
3.いのちの森の水辺にあった硬いのきのこはホウロクタケと思われます.
管孔がやや大きい,褐色腐朽である,カサの表面に毛がないことから.
京都ビオトープ研究会