5月のフロラ調査報告

調査日:2004.5.15(土) 10:〜12:30 晴れ 気温25℃
調査者:淡路屋、北川、坂口、佐々木、澤辺、田端、橋本、
    長谷川、馬場、細垣、牧野、吉村(12名)

新 種:ニシノホンモンジスゲ(カヤツリグサ科)
    ハナヌカススキ(イネ科 外来種)

シャクヤクが一輪きれいに咲いていました。私はここでは初めて
見たのですが、1999年5月にも記録されています。新種のニシノ
ホンモンジスゲはJR側フェンス、カラタチ植栽のあたりで見つけ
ました。近畿の山では普通に見られる大きな株を作るスゲです。
ハナヌカススキはショウブの池横の草地で見つけました。名前の
ごとくケシ粒を散らした様な花で、あの草地の中で良く見つけ
られたものだと思います。長谷川さんのお手柄です。河川敷、
公園の草地などで見かける外来種です。

昨年、松井さんや牧野さん達に標本を台紙に貼る作業をしていただき
ました。その結果、288種(変種を含む全種は575種)もの標本が無い
ことがわかりました。その内訳は木本120、草本150、羊歯18です。
この中にはすでに枯死したもの、一株しかないものが多く含まれ採集
は難しいかと思います。近年意識的に採集する余裕がなく気にはなって
いたのですがこれほど多いとはお思いませんでした。今年は実力のある
スタッフも多いので、調査票に標本の有無を入れ全員が気をつけて
出来るだけ多く採集するように心がけていきます。
今回は草本16、木本6種、計24種を採取しました。

午後からは樹木番号1〜100までのナンバープレートを付けました。
植物班の皆さん、お疲れさまでした。


京都ビオトープ研究会